社員の将来を守り、事業成長を実現する。建築設備工事の株式会社カイ・オー・エールが企業型DCに加えて「はぐくみ企業年金」を導入した理由

社員の将来を守り、事業成長を実現する。建築設備工事の株式会社カイ・オー・エールが企業型DCに加えて「はぐくみ企業年金」を導入した理由

株式会社カイ・オー・エールは、大阪本社・東京支社・福岡営業所の3拠点で、建築設備工事(空調・換気・給排水の設計・施工)を手がける企業です。飲食店やスポーツジム、スーパーマーケットといった店舗工事の実績が豊富です。
2代目社長の甲斐様は、就任から10年にわたり組織改革を推進し、約7年前には社員の資産形成を支援するために企業型DC(確定拠出年金)を導入。しかし、掛金をうまく運用できない社員が多いことに課題を感じ、資産形成のための選択肢をさらに増やしたいと「はぐくみ企業年金」を導入いただきました。

業種
製造・建設業
利用規模
1~30名
地域別
近畿
代表者写真
代表取締役社長
甲斐健一郎様
株式会社カイ・オー・エール
https://kaieauair.co.jp/
株式会社カイ・オー・エールは、大阪を拠点に東京・福岡の3拠点で建築設備工事(空調・換気・給排水の設計・施工)を展開しています。飲食店やスポーツジム、スーパーマーケットなど店舗系の工事を得意とし、設計から施工まで一貫して対応しています。
課題
検討背景
・社員の将来の資産形成を、会社としてサポートしたいと考えていた
・企業型DCを導入していたが、運用をうまくできていない社員が多く、効果的な使い方がされていなかった
解決策
導入の狙い
・運用の知識に自信がなくても取り組める資産形成の選択肢を社員に提供する
・税金・社会保険料負担の軽減効果*1を会社・社員の双方で享受する
・60歳以上の嘱託社員でも「はぐくみ企業年金」であれば加入でき企業型DCの届かないところをカバーできる

*1社会保険料の軽減効果は、前払い退職金制度を導入することによって副次的に発生するものです。選択する掛金額によっては、将来の老齢厚生年金受給額を含む、その他諸給付額が減少する可能性がございます。
効果
生じた変化
・企業型DCの運用に不安を感じていた社員が、自分に合った資産形成の方法を選べるようになった
・「いつか考えればいい」と先送りしていた社員に、将来に備える意識が芽生えた
・制度導入を通じて社長の思いが社員に伝わり、会社への信頼感が向上した
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空調・換気・給排水を手がける建築設備工事のプロフェッショナル

御社の事業内容について教えてください。

甲斐様:カイ・オー・エールは、建築設備工事を主体として、空調・換気・給排水の設計から施工までを一貫しておこなっています。大阪本社に加えて、東京支社と福岡営業所の3拠点で事業を展開しており、社員数は35名(2026年2月時点)です。
店舗工事の実績が多く、飲食店やスポーツジム、スーパーマーケットなど、多くの方が普段利用される施設の設備工事を多く手がけています。

御社は来年創業60執念を迎える企業で、甲斐様は2代目だと伺いました。社長就任の経緯を教えてください。

甲斐様:当社は父が創業した会社で、私は継ぐつもりはなく、別の会社で働いていました。しかし1998年ごろ、従業員が相次いで退職して会社が危機に陥りました。そこで、立て直しのために先代からすぐに戻って家業を手伝ってほしいと連絡があり、転職する形で入社することになりました。戻ってからは先代と私の二人での再スタートで苦労もありましたが、おかげさまで少しずつ建て直すことができ、経営が安定してきた2016年に社長に就任することになりました。
当時の会社は、お恥ずかしい話、まだまだ労働環境に関する規程や福利厚生が不十分でした。「とにかく働いて稼ごう」という昭和的な社風だったのです。
この状態を変えたいと思い、社長就任後、さまざまな制度改革に臨みましたが、最初の2〜3年は思うように進みませんでした。長年続けてきたやり方を変えることに抵抗のある社員も多く、休みを増やすだけでも、「もっと働きたい」という反発が起こったのです。
社長権限で強引に改革を進めることもできたのかもしれません。しかし、組織分裂が起こると、いよいよ経営が危なくなってしまいます。そのため、社員一人ひとりと何度も会話し、様子を見ながら少しずつ、職場環境の改善を進めました。

2025年には社名変更・本社移転をおこなっています。それらも、環境改善の一部だったのでしょうか?

甲斐様:社名変更はずっと以前から考えていました。旧社名(株式会社甲斐冷機)は冷凍機メーカーと間違われやすかったり、電話で伝えても正しく聞き取ってもらえなかったりすることが多かったのです。新しい会社名であるカイ・オー・エールには、各文節ごとに意味を込めました。
「カイ(KAI)」は創業家の姓に由来し、これまで積み重ねてきた歴史と誇りを表し、「オー(EAU)」はフランス語で「水」を意味し、給排水設備に携わる私たちの重要な一つの専門分野を示しています。さらに、「エール(AIR)」は同じくフランス語で「空気」、すなわち空調・換気を表し、私たちの事業の柱を象徴しています。
新社名「カイ・オー・エール」は、「空気と水、そして人の思いをつなぐ企業」として、次の時代へ進んでいく私たちの決意の象徴です。
加えて、本社移転に関しては、おっしゃる通り環境改善の目的が大きかったです。デザインにこだわった新社屋は、普通の建築設備会社ではありえないような、おしゃれな内装に仕上がっています。同業の経営者からは賛否両論ありましたが、私は社員が居心地よく働けることを重視しました。

企業型DCと「はぐくみ企業年金」の併用で、社員の資産形成を支援する

「はぐくみ企業年金」との出会いを教えてください。

甲斐様:私が最初に「はぐくみ企業年金」を知ったのはYouTubeからです。動画で「はぐくみ企業年金」の仕組みを見て、この制度は社員にとってメリットが大きいのではと思いました。
実は当社では、数年前に企業型DC(確定拠出年金)を導入していました。社員に自分で資産運用をする機会を提供し、金融リテラシーの向上につなげたいという狙いがあったのです。
しかし、いざ導入してみると企業型DCの運用をうまくできない社員が多かったです。最初に商品を選んだまま放置し、受け取り可能な退職金や年金が掛金よりも少なくなっているケースもありました。
そこで思いついたのが、企業型DCと「はぐくみ企業年金」を両方導入し、社員の資産形成の選択肢を増やすことでした。せっかく縁あって当社に携わってくれた社員です。退職金として最低でも1,000万〜1,500万円程度は受け取れるように、会社としてできる限りの仕組みを整えたいと思っていました。

「はぐくみ企業年金」を選ばれた決め手は何でしたか?

甲斐様:一番の決め手は、制度がシンプルでわかりやすかったことです。はぐくみ企業年金は社員自身で運用する必要がないため、資産運用が苦手な人でもとっつきやすいだろうと感じました。
加えて会社からすると税金・社会保険料負担が軽減*1されること、企業型DCと比較して拠出の上限額が高い点も魅力でした。
池元様:もう一つ、60歳以上の嘱託社員でも加入できることも重要でした。
企業型DCの導入当時は60歳以上の方がおらず、加入の想定がありませんでした。しかし会社の成熟とともに該当する社員が出てきています。「はぐくみ企業年金」であれば、70歳未満でしたら何歳であっても加入できるため、企業型DCの届かないところをカバーできると思いました。

*1社会保険料の軽減効果は、前払い退職金制度を導入することによって副次的に発生するものです。選択する掛金額によっては、将来の老齢厚生年金受給額を含む、その他諸給付額が減少する可能性がございます。

企業型DCとの併用において、何か弊害はありますか?

池元様:とくにありません。
企業型DCは自分で運用し、資産が増えることもあれば減ることもありますが、「はぐくみ企業年金」は元本が保証*¹されるという違いがあります。社員は各々の資産形成の方針に合わせて両制度を自由に組み合わせ、うまく活用していると感じます。
とある社員はより安定した資産形成を目指し、企業型DCの個人拠出分をはぐくみ企業年金にシフトしました。投資先の値動きに一喜一憂したくない方にとって、「はぐくみ企業年金」は安心を手に入れるよい選択肢になったのではないでしょうか。
*¹ 運用実績により不足が生じた場合は、事業主が不足分を補てんします。

全社員分のシミュレーションが、高い加入率をもたらした

御社は加入率79.5%と平均よりも高い水準です。従業員の方々への周知で、工夫された点があれば教えてください。

池元様:いくつかありますが、手応えのあった施策としては、私と部下の2名で全社員分のシミュレーションシートを個別に作成したことです。「掛金を最大にした場合」「1段階下げた場合」など3種類の掛金のパターンごとに税金の軽減効果を算出し、説明会で全社員に配布しました。
また、支援金制度をつくったことも加入率向上につながったと思います。一定額以上の掛金の社員に対して、会社が半額を支援する仕組みを導入しました。この制度のおかげか、想定以上に高い掛金で加入してくれた社員も多かったです。
甲斐様:当社では半期に1回「経営計画勉強会」を開催しており、福利厚生や制度変更の説明をおこなっています。「はぐくみ企業年金」を導入した際はちょうど勉強会のタイミングで、制度の内容を詳しく説明できました。
そのような機会も活用しつつ、社員には繰り返し「はぐくみ企業年金」の仕組みやメリットを伝えました。根気強く続けたコミュニケーションが、加入の促進につながったのではないかと考えています。

御社は「はぐくみ企業年金」以外にも、福利厚生を充実させていらっしゃいます。具体的にご紹介いただけますでしょうか?

甲斐様:多すぎて全部は紹介しきれませんが、たとえばユニークな制度の一つに「ボディケア制度」があります。ジムや整体、人間ドックなどの費用を年間6万円まで会社が負担しています。若手を中心とした社内委員会「未来考案委員会」からの提案で実現したものです。
他にも、失効する有給休暇を積み立てられる「積立有給制度」を導入していたり、メンタルヘルスの不調・怪我・病気で従来どおり働けなくなった場合に65歳まで給与の一定割合を保証する「GLTD(団体長期障害所得補償保険)」に加入していたりしています。
また、最近だと40歳以上の社員とその配偶者を対象に、がん検診「N-NOSE」を半年に1回、会社負担で受けられるようにもしました。
このような取り組みの成果もあってか、離職率は低い水準を維持しています。社員が安心して長く働ける環境をつくることは、経営者として大切にしているポイントです。

加入者様の声

はぐくみ企業年金を実際に活用されている職員の方にお話を伺いました。

小張様(勤続11年目※2026年2月時点)

「はぐくみ企業年金」の第一印象を教えてください。

小張様:最初に導入することを聞いたときは「どんな制度なのだろう」という疑問が大きかったです。しかし、説明を聞いて、私たちの将来のための制度だとわかり、安心しました。
個人的に、「はぐくみ企業年金」は企業型DCよりも、わかりやすかったです。企業型DCは自分で商品を選ぶ必要があり、難しく感じていました。勉強すればよいだけなのですが、なかなかそこまで手が回っていなかったのです。「はぐくみ企業年金」は自分で投資先を選ぶ工程がないぶん、シンプルでわかりやすかったです。

加入の決め手は何でしたか?

小張様:無理なく続けられることです。シミュレーションを見て、自分の収入でも毎月の生活に影響がない範囲で積み立てられると判断できたことが大きかったです。
また、会社から支援金が出ることも加入を検討するうえで大きな後押しになりました。社長がそこまで私たちのことを考えてくれているんだと思え、加入に対する不安はほとんどありませんでした。

掛金金額はどのように決めましたか?

小張様:導入時に配られたシミュレーションシートを参考にしました。掛金ごとに税金・社会保険料の軽減効果*²が3パターン算出されており、その情報を参考に自分にとって無理のない掛金額を選びました。
*² 選択する掛金額によっては、将来の老齢厚生年金受給額を含む、その他諸給付額が減少する可能性がございます。

加入後に何か変化はありましたか?

小張様:老後の資金に対する意識が変わりました。
以前は「いつか考えればいいや」と先送りにしていましたが、「はぐくみ企業年金」への加入をきっかけに「今から少しずつ備えていこう」という気持ちが芽生えました。自動的に積み立てられる仕組みなので、計画的に貯金するのが苦手な私でも自然と将来への準備ができています。
会社に対する気持ちにも変化がありました。私はこの会社がもともと好きでした。そのうえで、「はぐくみ企業年金」の導入を通じて、会社が社員の将来まで考えてくれていると感じて、働き続けたいという思いがさらに強くなっています。

それでは最後に、甲斐代表より今後の展望について教えていただけますか?

甲斐様:おかげさまで今年度は、東京支社の売上が前年比40%増と好調であり、人員増強が急務です。大阪本社からの人員配置を促すためにも、新しい人事制度の導入を検討しています。
たとえば、現在の総合職と業務職の2種類の職群を4つのグレードに細分化する予定です。とくに、転勤を前提とした「エグゼクティブ職」を新設し、給与を高めに設定したうえで年金制度も含めた高待遇を検討しています。幹部を目指す社員が迷わず歩めるような、明確なキャリアパスを用意したいです。
「はぐくみ企業年金」をはじめとする制度のおかげで、社員にとってキャリアを重ねることへの意欲は、ますます高まるのではと考えています。AI導入や新規事業など新しい挑戦も繰り返しながら、社員とともに会社を成長させていきたいです。

本日は、インタビューにご協力いただきありがとうございました。