オープンで待遇やワークライフバランスの良い会社を目指して独立

まずは法人設立の経緯をお聞かせください。
籾井社長(以下、社長):これまでいくつかの介護施設に社員として勤務していたのですが、自分で会社を設立したい、と思うようになり、立ち上げました。
そう思うようなきっかけがあったのでしょうか?
社長:介護業界は、待遇やワークライフバランスなど決して良いとは言えない法人が多い業界なので、それなら自分で待遇やワークライフバランスの良い環境を作ってしまおうと考え、自ら法人を設立しました。
確かに、介護業界は、仕事が大変な割に賃金が低い法人も多い、という話も聞きます。そんな業界のイメージとは異なる法人を目指しての設立、ということですね。
社長:はい、介護業界は小さい法人も多いことから、代表者の意向が強い法人も多いと思います。もし代表と異なる意見を持っていても言いづらい雰囲気が多く、そういう状況だと働きづらいだろうと思います。
そういった環境・風土を変えたくて立ち上げましたので、当社は代表の私と異なる考えの人も排除しないですし、むしろ歓迎しています。
社長にも自由に意見が言える環境ということですね。多様な考えを持った方が意見を言い合える社風は、御社のサービスラインにも現れているように感じます。
社長:そうですね、弊社の特徴は、介護業界の中でもケアマネさんが提供するプランニングや看護師が提供する訪問看護サービスからリハビリサービスまでをワンストップで提供できるところです。
働く方から見ても、それぞれの部署を支える事務員の方も含め、各担当者が自分の業務に集中できるよう、現場と事務の役割を分けて効率化を図っている点が特徴だと思います。
介護士の方が、苦手な事務仕事に追われて残業過多になる、そのような話も聞いたことがありますが、「適材適所で役割分担」していると効率的に自分のメイン業務に集中できそうですね。
会社の成長を見据えて、早めの判断で中退共から「はぐくみ企業年金」に乗り換え

そんな御社が「はぐくみ企業年金」を導入したきっかけは?
社長:最初に知ったのは「YouTube」で、税理士の方が取り上げてるのを見たのがきっかけでした。
興味を持ったので色々と調べてみると、事業拡大を目指す当社にマッチしている良い制度だとわかったので導入することにしました。
籾井社長のように、YouTubeで「はぐくみ企業年金」を知る方は多いです。
社長:色々な方が取り上げてますからね、やはりYouTubeがきっかけの人は多いんですね。
弊社が導入した当時は、今よりも社員が少なくて、まだ10人にも満たない頃でした。もともと中退共に入っていて、併用する選択肢もありましたが、思い切って中退共を脱退して「はぐくみ企業年金」1本にしました。
なぜ、中退共を脱退して「はぐくみ企業年金」のみでいこう、と思ったのですか?
社長:当社はまだ20名程度の法人ですが、今後は100人、200人、1,000人と大きく成長させようと計画してます。多様な働き方を歓迎している当社が、そのように拡大していく際には、退職金制度も多様な考えを許容できる制度がマッチしていると考えたからです。
「はぐくみ企業年金」の特徴でもある、「加入するかどうかを自分の意思で選ぶ選択制」であることや、加入者の制限がある中退共に対して「パートでも加入できる」ことが、当社にマッチしていると考えました。
ありがとうございます。まさに「はぐくみ企業年金」が、他の年金制度と異なる点を、良いと思っていただけてうれしいです。でも、中退共の脱退は手間ではなかったですか?
社長:従業員への説明や同意の取得など、実際すごく大変でした。
でも、まだ会社の規模が小さいうちだったので、数十名以上になってから判断するよりもだいぶマシだったと思います。弊社以外にも、もし自社にマッチしている制度に乗り換えを考えてる方がいるなら、従業員数が少ないうちの方が楽だから早いほうが良いよ、とお伝えしたいです。
大変なハードルを越えても、乗り換えたメリットはありましたか?
社長:先ほどお伝えした「選択制」や「パートでも加入できる」という点以外に、「社会保険料などの会社負担コストの軽減効果」(※1)もメリットだと感じています。会社が負担している法定福利費って、規模が20人程度のうちはそれほど大きくは見えませんが、仮に事業が拡大して100人、200人、1,000人となっていくと数十倍以上になりますので、相当規模のコストになる点も見越して考えると、コスト軽減の効果は大きいと考えています。
※1:制度導入の効果(コスト軽減)が導入にかかる諸費用や運営費用を上回る場合(法人規模や従業員の加入率によっては実質的な負担が生じることがあります)。また、加入者が選択する掛金額によっては、老齢厚生年金受給額を含む、将来の社会保険給付金の額が減少する可能性があります。
従業員の声を聴き「導入した甲斐があった」と感じています

実際に導入してみて、従業員の方の反応はいかがでしたか?
社長:人によって反応の差はありますが、制度の仕組みを理解したうえで、普通に貯金するよりも得だと考えて積極的に利用してるメンバーは多いですね。社員かパートかという働き方による差はなく、個人の性格というか考え方に差がある印象です。
社員の方の方が積極的に利用しそうなイメージでしたが、意外ですね。
社長:パートでも結構な掛金をかけてるメンバーもいますし、社員でも将来の貯蓄より今の手取りとしてもらいたいメンバーもいます。社員だから多いとかパートだから少ないとかではなく、ほんと個人の考え方が出ますね。全員一律で加入するような制度と比べて、「はぐくみ企業年金」の「選択制」という点は、時代とともに多様化するお金に対する価値観にもマッチした柔軟な制度だと改めて感じますね。
もしよければ、利用してるメンバーにも聞いてみましょうか?
良ければぜひお願いします。
従業員の松本さん(以下、松本氏):よろしくお願いします。
よろしくお願いします。「はぐくみ企業年金」について、最初に説明を受けた時の印象をお聞きします。普段、聞きなれない言葉も多く分かりづらかったとかありませんでしたか?
松本氏:丁寧に説明してもらえたので、特に分かりづらさはなかったです。
給与の一部を自分の必要な分だけ積立できる制度ということで、利用しようと思いました。
加入する際、制度について良いと思ったところを教えてください。
松本氏:会社が加入の手続きをしてくれるので、面倒な金融機関の口座開設の手続きとかもなく簡単に始められる点は良いと思いました。
あと、入社してすぐに加入できる点もよいと思いました。私はもともと介護職として別の会社で働いていたのですが、3年くらい働かないと退職金がもらえないのが当たり前だと思っていたので。
また、介護ってパートさんも多い業界なのですが、ふつうはパートだと退職金がなかったり制度に入れなかったりが多いと思いますが、パートでも入れるというのはすごいなと思いました。
良い点をたくさん挙げていただけて良かったです。松本さん、ありがとうございました。籾井社長、乗り換えの手間を経て、制度を導入した甲斐がありましたね。
社長:そうですね、松本さんの話していたこともメリットですし、他にも加入するかどうかが選択制である点や、掛金が1000円から最大40万円まで(※2)幅がある点など、利用する側で選べる点が多いのも「はぐくみ企業年金」のメリットだと思います。
退職金って人によって考え方がさまざまなんですよね。退職金は人件費の一部を積み立てるものなので、中退共のように一律の制度だと「給与として支給する分」と「退職金の積み立て分」を会社が決めるため、本人の意思が入る余地はありませんが、「はぐくみ企業年金」の場合、一旦給与として支給額全体を出して、すぐに欲しい人は給与としてもらい、将来のために貯めたい人は金額を自分で決めて、少額でも限度額いっぱいでも積み立てられる。退職金や将来への備えに対する考えが違うメンバーが、それぞれの考えに合わせて柔軟に決められる、この点は大きいと思います。
※2 掛金月額は基本給/役員報酬の20%まで(上限40万円)
確かに「はぐくみ企業年金」は、御社のように多様な人材を活用している法人にはすごくマッチしてますね。
社長:そうですね。専門性を持って役割分担することで効率化をはかり、多様な人材が多様な働き方で活躍する組織として、今後も会社を成長させていきたいと思います。
社長の目標が実現されるのを祈っております。籾井社長、本日はありがとうございました。