
法人税務にとどまらない、長期目線での伴走支援

まずは御法人の事業内容や特徴について教えてください。
才木代表:御堂筋税理士法人は、法人を対象に税務関連の基本業務に加えて、経営、人材育成、事業承継など幅広い領域の支援をおこなう税理士法人です。クライアントは、売上高10億円から200〜300億円規模の法人様をメインターゲットにしています。
さらに、高い専門性を有するグループ企業と協力し、税理士法人だけでは難しい領域まで総合的にサポートするところも特徴の一つではあります。企業の経営・戦略に関するコンサルティング業を営む御堂筋パートナーズ株式会社、事業承継コンサルティングサービスを営む株式会社リガーレなどと力を合わせ、クライアントの事業成長を支援しています。
事業承継までサポートされているのは、他の税理士法人との違いだと感じました。
才木代表:ありがとうございます。
当社の事業承継サポートチームは、3年以上の実務経験があるプロフェッショナルで構成されています。そのうえで、売買の手続きだけをお手伝いするのではなく、売買検討の支援、買収後の統合作業までを一貫してサポートしています。
短期的な利益追求よりも、長期的に税務・会計・財務の専門家として頼っていただく関係性づくりを重視しており、長い目線でM&A支援に取り組むことが当法人の特徴かもしれません。
どの企業においても社長の関心は常に未来にあります。目の前の売上よりも、今期の着地や来年の見通しなどを常に考えているのが経営者というものです。そのような方々と同じ目線に立ち、未来に向けた意思決定を支える伴走者でありたいという思いが、私たちのサービスの根底にあります。
法人運営においてとくに気をつけていることはありますか。
才木代表:会社の収益を社員にきちんと還元していくことです。収益はメンバーの努力の成果であり、しっかりと還元をすることで会社の雰囲気はよくなり、さらに収益が上がるという好循環が生まれると考えています。
そのために、給与だけでなく福利厚生の拡充にも力を入れています。家族旅行補助(1人につき年1万5,000円)、スポーツ補助(年3万円)、出産手当(30万円)、100円社食(月2回は会社負担で無料)、スーパーフレックスタイム、ベビーシッター補助など、挙げればキリがありません。
多すぎてすべてを把握することは難しいため「福利厚生ハンドブック」を発行し、入社時に全員へお渡しして、必要なときに参照してもらう仕組みです。
今回の「はぐくみ企業年金」も、社員への還元をさらに手厚くするために導入しました。長く会社に貢献してくれたメンバーが、退職時に確実に受け取れる退職金を用意することは、会社ができる還元のなかでも、とくに重要だと考えています。
「はぐくみ企業年金」で実現する、社員が退職金を確実に受け取れる仕組み

「はぐくみ企業年金」を知ったきっかけと、導入に至った背景を教えてください。
才木代表:きっかけは、長年信頼している方からのご紹介です。
当法人は長い間、中小企業退職金共済に頼っていました。私が新卒で入社した30年ほど前は、それなりに利回りが高く、そのぶん数十年後に受け取れる退職金の額も多かったです。しかし、「はぐくみ企業年金」と出会った2020年ごろは利率が下がっており、掛金金額を上限いっぱいに設定しても、昔ほど手厚い退職金が受け取れない状況でした。
私は、長く会社に貢献してくれたメンバーには退職金というかたちで「労い」があってもいいのかなという考えです。厚生年金の保険料には上限があるため、保険料に比例してもらえる厚生年金の額にも限度があります。
社員からすると、いくら給料が上がっても、老後にもらえる年金額は知れているわけで、それで望む生活ができるかはわかりません。そのような状況を考えると、個人で積み立てておくことは、将来の安心のために非常に重要です。
そのようななか、「はぐくみ企業年金」はちょうどよい仕組みだと感じました。月収の20%まで掛金金額を設定*¹でき、中小企業退職金共済と比べて高い掛金金額を設定できます。
給料がある程度以上に上がり、余裕の出てきた人は「はぐくみ企業年金」の利用で、将来のための資金をさらに積み立てられます。
また、事業主掛金をその期間の費用として計上できる点も魅力に感じたポイントでした。
とくに中小企業が健全な経営を続けるには、退職金のような大きな出費をできるだけ今の経費として取り込んでおくことが重要です。上場企業では退職給付引当金を計上するのが当たり前ですが、中小企業にはその発想がないことも多いです。その点「はぐくみ企業年金」は、期間費用として計上できるため、退職が重なる時期に財務状況が悪くなることはありません。
また、中小企業の場合、退職金規程 が定められていても会社の経営状態が悪化したり、問題が起きて会社が傾くような事態になれば、支払いが難しくなることもあります。「はぐくみ企業年金」は外部積立であり、積立金は会社の状況に関係なく受けとれるため、社員の将来のための資金を、確実に届けられます。
深堀様:「はぐくみ企業年金」は、堅実なポートフォリオによる資金運用をおこなっているところも魅力でした。リスクの大きい投資と比べるとリターンは少ないかもしれませんが、社員が確実に自分の資産を積み立てられることを考えると、よい制度だと感じました。
*¹ 掛金の上限額は基本給の20%または40万円のどちらか低い方
退職金ゼロが当たり前の業界で、5,000万円の支給を目指す
現在、退職金積立のために利用している制度を教えてください。
深堀様:現在は、中小企業退職金共済、企業型確定拠出年金、「はぐくみ企業年金」の3本立てです。
中小企業退職金共済は、最小の掛金金額に設定して退職金のベースを支えるために利用しています。
企業型確定拠出年金は、退職金のための積立としてはもちろん、従業員が自分で運用する制度でもあることから、金融リテラシーを高めてほしいという狙いもあって利用しています。
「はぐくみ企業年金」も、退職金のために利用している制度です。そのうえで掛金金額を等級別に設計することで、社員のモチベーションを高める狙いもあります。等級が上がるごとに会社からの掛金が増える仕組みにすることで、少しでも社員のモチベーションアップに貢献できればと考えているのです。
3つの制度をうまく活用し、新卒入社した社員が65歳まで勤めたとして、最低でも5,000万円程度はもらえるような環境をつくりたいと考えています。
退職金5,000万円は、大企業であってもなかなか見ない金額です。経営メンバーからの反対の声はないのでしょうか?
深堀様:とくにありません。
私は以前、大企業に勤めておりましたが、転職直後は中小企業に退職金がほとんど積み立てられていないことを知り驚きました。これからの時代、年金が上がることは考えにくく、自分の将来のための資金は自分で用意する必要があります。
転職が当たり前の時代ですが、会社が社員の資金づくりを支援 することで、長く勤めてもらいやすくなると考えています。
制度を周知したときの社員様の反応はいかがでしたか。
深堀様:社員の反応が大きかったのは、5,000万円という退職金の金額です。「はぐくみ企業年金」によって実現する退職金の大きさに、喜ぶ社員が多い印象です。
才木代表:会計事務所という業界は、もともと退職金がほぼない業界です。かつては「資格を取ったら独立する」というのが当たり前で、優秀な社員ほど独立する傾向がありました。そのため会社としては退職金をかけても意味がなく、制度として導入をしない企業が多かったのです。
令和になり、随分と状況は変わってきていますが、それでも40代・50代の会計士・税理士にとっては「退職金がないのが当たり前」という前提が強く残っています。そのような方々からすると5,000万円という金額に驚くのは当然です。
一方で、新入社員にはまだ実感がわかないことも事実です。若いうちに将来の話をしても響きにくいのは、当たり前と言えば当たり前だと思います。ただ、中長期的な視点をもてる方や、その奥様・パートナーの方には非常に評判がいいです。目先の給与だけではなく、将来の資産に目を向けられる方との相性がいい制度だと感じています。
加入者様の声
はぐくみ企業年金を実際に活用されている社員の方にお話を伺いました。

「はぐくみ企業年金」の第一印象を教えてください。
野原様:2つの点で驚きました。1つは、個人でも積み立てられますが、さらに会社が独自に掛金を上乗せして拠出してくれている点。もう一つは、将来の受取額が決まっている確定給付型であるという点です。
とくに、確定給付型であるということは、積立金が運用難などで不足した場合は企業が不足分を負担して穴埋めする責任を負います。バブル崩壊後、多くの企業で積立不足が問題になっていた歴史があるなか、当社が導入したことに驚いたのです。
加入後、意識や行動に変化はありましたか。
野原様:制度のメリットを深く理解できたことで、お客様に「はぐくみ企業年金」をおすすめしやすくなりました。
「はぐくみ企業年金」は、従業員にとっては退職金・年金の積立ができ、会社にとっては損金算入や社会保険料の軽減効果がある、会社と従業員の双方にメリットのある制度です*²。とくに、お客様にお話しした際は管理部門で働く人に関心をもってもらえることが多いです。
*² 株式会社ベター・プレイスは、「はぐくみ企業年金」の加入企業および加入者の社会保険料等の軽減効果等を保証するものではありません。上述の効果については、選択制確定給付企業年金の性質上、副次的に発生するものです。また、加入者が選択する掛金額によっては、老齢厚生年金受給額を含む、将来の社会保険給付金の額が減少する可能性がございます。
ー制度を通じて、御堂筋税理士法人への印象に変化はありましたか。
野原様:会計事務所業界全体で見ると、退職金制度がここまで整備されている事務所は珍しいです。
会計事務所業界は雇用の流動性が高く、社員は資格取得後に独立することが多い業界です。そのようななか、退職金制度を本気で整備していることは、できるだけ長く在籍してほしいという会社の意思の表れだと感じています。従業員としては本当にありがたいです。

「はぐくみ企業年金」を最初に知ったときの印象を教えてください。
安栖様:一言でいうと「安心」でした。確定給付型で元本が保証*³されていることから、積立金が減る心配がなく、安心して利用できると感じました。
また、退職時だけでなく、育児や介護などお金が必要になったタイミングで引き出せる点も、安心した理由の一つです。
確定拠出年金の場合は、原則として60歳まで引き出せないですが、「はぐくみ企業年金」は何かあったときにでも安心で、使い勝手のよい制度だと思います。
*³ 運用実績により不足が生じた場合は、事業主が不足分を補てんします。
加入後、意識や行動に変化はありましたか。
安栖様:私も野原さんと同じでお客様に「はぐくみ企業年金」をクライアントに紹介しやすくなったことが大きな変化かもしれません。
確定給付型と確定拠出型の制度の違いは知識として理解していました。そのうえで、実際に確定給付型の企業年金に加入したことで、お客様が利用されている制度について理解できることが増え、よりリアルにメリットを想像ができるようになったと感じています。とくに運用リスクの有無については、制度への印象が変わる重要なポイントだと身をもって実感しました。
個人的には、「はぐくみ企業年金」に加入したことで、将来のための備えはある程度心配ないからこそ、自分で資産運用する場合は多少リスクのある銘柄にチャレンジできるなと感じています。
制度を通じて、御堂筋税理士法人への印象に変化はありましたか。
安栖様:従業員のことを大切に思い、さまざまな制度をよく比較検討してくれているのだなと感じます。おかげで、会社のためにも頑張って働きたいという気持ちが自然と生まれます。
それでは最後に、才木代表より今後の展望について教えていただけますか?
才木代表:日本の中堅・中小企業に対して、税務・経営・M&A・事業承継をワンパッケージでサポートできる会計事務所のプラットフォームは、今後数十年にわたって需要のあるサービスだと考えています。
そのような市場のなかで、引き続きクライアントの事業成長に貢献することはもちろん、より多くの企業様に成長いただくためにも、業界全体の底上げに貢献したいです。
微力ではありますが、当法人の労働環境を整えることで「会計事務所でもこんな働き方ができるんだ」という理解につながると考えています。その結果、業界全体の職場環境が変わり、優秀な人材がさらに集まるのではないでしょうか。
これからも、当社の成長は当然として、業界全体の成長も見据え、社員への還元に力を入れた経営を続けてまいります。
本日は、インタビューにご協力いただきありがとうございました。


























