福利厚生に力を入れているからこそ「はぐくみ企業年金」が人材定着のきっかけに

福利厚生に力を入れているからこそ「はぐくみ企業年金」が人材定着のきっかけに

社会福祉法人まんてん様は、滋賀県・大阪府を拠点に介護事業や保育園など幅広い福祉サービスを展開しています。
週休3日制の導入をはじめ、画期的な取り組みを推進しながら、慢性的な人手不足と言われる福祉・保育業界で多くの職員を擁する法人さまです。

「のんびり、ゆったり、ほがらかに」最良のサービスとサポートを提供しつづけている「まんてん」様も、はぐくみ企業年金を導入してくださっています。今回は山田一之理事長 統合施設長(※以下、理事長)と、山田真也事務局長(※以下、事務局長)のおふたりに、お話を伺いました。

業種
福祉・介護
利用規模
101~300名
地域別
近畿
社会福祉法人まんてん
https://www.man-ten.org/
「のんびり、ゆったり、ほがらかに。いつまでも自分らしい生活のお手伝い。」を運営理念に利用者様の自主的なご意思を尊重し、「できる」喜びと生きがいを感じる生活を創造する、介護/老人ホーム、保育施設を運営しています。
周辺の施設や医療機関と連携し、ご利用者の状態に合わせた様々なサービスを提供しています。
課題
検討背景
・すでに様々な福利厚生制度をしているが、自ら資産形成を考える必要性の高まりにあわせて「はぐくみ企業年金」の導入を検討した
解決策
導入の狙い
・職員に資産形成を考えるきっかけを与えること
効果
生じた変化
・効果の実感はこれからだが、今後だんだんと積立金が増えていくにしたがって、職員も資産形成ができていることがはっきりと認識できると考えている
・法人としても職員の定着率のさらなる向上を期待している

山田一之理事長 統合施設長
山田真也事務局長

貴法人の社風や、どのような想いで働かれている方が多いか教えてください。

理事長:採用時の研修では、「すべてにおいて前向きに取り組んでほしい」と伝えています。その結果、何事に対しても「できない」ではなく、「どうしたらできるか」を考えるスタンスを職員は身につけてくれています。

福祉・保育を支えるわたし達の職場は、助け合いが不可欠な環境であり、互いに補いながら協調性をもって仕事をすることが大切です。ポジティブな姿勢とチームワークが社風と言えるのではないでしょうか。

介護現場であれば高齢者の皆さんに向けて、保育現場であればお預かりしているお子さまたちに向けて、どうしたらベストなサポートができるかを常に考えてくれている職員が多いと感じます。当法人の職員の皆さんは、前を向き、上を向いて、共に働く仲間と手を携えて一生懸命に仕事をしてくれています。

これまで経営されてこられた中で、大切にされていることを教えてください。

理事長:人手不足と言われる福祉・保育業界ですが、当法人が募集をかけると多くの応募があります。

公式サイトを見ていただければわかりますが、動画やInstagramも活用し、わたし達の取り組みや想いを発信し続けています。それを見て、ここで働きたいと思って来てくれる方が多いのではないでしょうか。そのためかミスマッチも非常に低い傾向があります。

人材採用に関しても、また長く働いてもらうためにも、職員の待遇や福利厚生に力を入れています。サービス残業はありませんし、シフトも1ヵ月前に提示して、それぞれのスケジュールを立てやすくしています。また一部の事業所では週休3日制も取り入れています。

皆さまの税金も活用させていただいている事業ですから、コンプライアンスを重視し、エビデンスをオープンにして、適正に経営することを大切にしてまいりました。

今年で創業20年となります。

「はぐくみ企業年金」の導入背景を教えてください。

理事長:当法人ではすでに退職金共済をはじめ、さまざまな福利厚生を導入しています。しかし、これからは個人が自分自身で将来設計をする時代です。自ら資産形成を考える必要性が高まっているため、掛金を自分で決めるはぐくみ企業年金は、資産づくりに関心を持つきっかけになるのではと考えたのが導入の背景にあります。

「はぐくみ企業年金」導入の決め手、期待した効果を教えてください。

理事長:最初に“はぐくみ企業年金”のお話を伺った際、非常に仕組みが優れていると感じました。長期的なスパンで資金を貯められ、税金等の軽減といったメリットもあります。はぐくみ企業年金を導入することで、老後も含め資産形成を考える良い機会にもなると考えました。

掛金が変更できることや、60歳以前の退職でも受け取れるなど、柔軟性がある点も導入の決め手のひとつです。

導入時期に、一番大変だった事を教えてください。

事務局長:導入時は給与など多くの情報を入力するため、事務手続きが大変でした。

はぐくみ企業年金に限りませんが、新しいシステムをいれるときは、事務作業に慣れるまでがいちばん大変だと思います。

とはいえ、ベター・プレイスさんにいろいろとフォローしていただいていたので、不安な点はありませんでした。

制度の社内周知において工夫されていらっしゃることがあれば教えてください。

事務局長:ベター・プレイスさんから管理者へ説明をしていただき、その後、職員への説明を行いました。理事長から導入した理由や経緯についても説明してもらいました。給与に関連することですので、Googleフォームで質問などを受け付けて、個別に対応するようにもしています。

理事長:はぐくみ企業年金に加入した職員には、法人から1,000円のはぐくみ手当を支給しています。はぐくみ企業年金の最低金額が1,000円なのでそれを手当として出してあげれば、とりあえず申し込みができる。あとははぐONE※で各自手続きをすれば、仕組みも理解できるし、将来を考えて自分で掛金をプラスするメリットも実感できるのではないかと考えました。1,000円の手当は永続的に続きますから、掛金の上乗せとしても活用できます。

事務局長:法人からの手当があるので、最低金額を掛ける場合の負担は実質ゼロです。そのため、興味のない方でも「ちょっと試してみようかな」と思っていただけます。そして、半年後には掛金の変更が可能ですので、その際にもう一度、はぐくみ企業年金の仕組みについて説明をしています。

※ベター・プレイスが提供する掛金シミュレーションや掛金申請の一括管理システム

実際に「はぐくみ企業年金」を導入後、効果を感じることはありますか。

理事長:実感するのはこれからかと思いますが、もともとよい定着率がさらに良くなるのではないかと思っています。

職員の皆様の評価はいかがですか。

事務局長:最初は、やはり「これは何?」という反応でした。ですから、丁寧に説明を重ね、メリットについて時間をかけて説明をしています。

理事長:評価については、これからですね。年度末になると積み立ての状況が通知されるので、今後はだんだんと積立金が増えていく、資産形成ができていることがはっきりと認識できると思います。そうしたら、職員の皆さんの評価や感想も出てくるのではと思います。

今後取り組みたいことや、貴法人としての展望を教えてください。

理事長:厚生労働省が社会福祉法人の規模拡大化を求めています。それに対応する為、法人規模を今の3倍程度にしたいと考えています。

また、わたし達は社会福祉法人ですから、今後は障がいのある方に向けた支援事業も行い、社会に貢献できればと願っています。

まとめ

社会福祉法人まんてん様は、はぐくみ企業年金導入後、67.7%(2024年7月時点)という半数を超える加入率を保っています。職員の皆さまが加入しやすいよう、法人から手当が出ていることも大きな後押しになっているのでしょう。はぐくみ企業年金の導入をはじめ、職員の皆さまが働きやすい環境づくりのために先進的な取り組みを行ってきたからこそ、人材確保が難しい福祉・保育業界の中でも成長を遂げてきた成功事例をご紹介しました。