導入後7か月で6人がパートから正社員に! 給与前払いサービスとの連携運用で掛金額が向上しました

導入後7か月で6人がパートから正社員に! 給与前払いサービスとの連携運用で掛金額が向上しました

フィルハート訪問看護ステーション石切
http://fillheart-kango.com/
株式会社国貞商店
専務取締役 國貞 幸司 様

株式会社国貞商店(フィルハート訪問看護ステーション石切)様は、福利厚生が病院レベルと比較される医療従事者を雇用するハードルの高さから、退職金制度の導入を検討されていました。中小企業退職金共済制度(中退共)を導入されたのですが、コロナ禍によって初めて売り上げが落ち込み、法人の固定費が大きな負担となりました。そんな中、福利厚生の充実と法人のコスト削減効果に期待し、2022年3月に福祉はぐくみ企業年金基金(以下はぐくみ企業年金)を導入いただきました。

福祉”という労働集約産業が抱える「離職率」という課題

私たちの事業は地域福祉を担う仕事で、いわゆる労働集約産業なので、人が定着しないと安定したサービスが提供出来ず、サービスの質も上がりません。
その中で、はぐくみ企業年金導入前はパートさんの離職率が高く、2年くらいで8割の方が入れ替わっている、そんな状況でした。

医療従事者を雇用するハードルと中退共の導入

そして、採用面で特に苦労したのが医療従事者(看護士)の採用でした。
待遇や福利厚生を病院と比較されるため、求職者が当然と考える退職金制度や福利厚生制度の水準は非常に高いものでした。
そこで、もう少し福利厚生の充実をはかり、医療従事者の当たり前のレベルまでもっていこうということで、4年前に中退共を導入しました。

原資が実質的に不要”と“法人のコスト削減効果”に期待

中退共の導入後、コロナの第一波がきたときに売上が初めて落ち込みました。
様々な苦労に見舞われましたが、中でも一番きつかったことは、売上が落ちても法人の固定費は変わらずかかることでした。
企業型確定拠出年金(企業型DC)の導入も考えましたが、すでに中退共を導入しているので、簡単に移行できるものでもないし、会社負担がさらに増えるのは難しい。
そんな中で「はぐくみ企業年金」の案内を目にして、原資が実質的に不要という点と、法人のコスト削減効果にも期待ができるのではないかな、というところをきっかけに「はぐくみ企業年金」を検討し、導入を決めました。

「はぐくみ企業年金」の導入もあり、6名がパートから正社員に!

職員が「はぐくみ企業年金」に掛け金を掛けるためには、厚生年金に加入している必要があります。そのことも手伝ってか定かではありませんが、扶養の範囲内に勤務時間を収めていたパート職員が正社員になることを選んでくれました。
医療従事者の確保は本当に貴重です。
「はぐくみ企業年金」の導入から7か月で6名のパート職員が正社員になりました。
離職率も下ががるだけでなく、現場で活躍してくれていたパート職員がより長い時間会社に貢献してくれるようになったことで、より質の高いサービスの提供ができるようになりました。

「はぐくみ企業年金」と「給与前払いサービス」の組み合わせ運用の仕組み

職員が「はぐくみ企業年金」への加入は決めたものの、毎月の掛け金をいくらにするるか悩むようでした。本当は上限額まで掛けて効率よく資産形成をしたいけれど、その分現在の手取りは減ってしまいます
そこで、給与前払いサービスを導入しました。給与前払いサービスがあることで、職員はもし急遽お金が必要になった時に給与の一部を前払いで受け取ることで当座をしのげます。給与前払いサービスにかかる手数料は、「はぐくみ企業年金」の毎月の掛金相当額まで、会社が負担することにしました。そのため職員は「はぐくみ企業年金」に掛け金を掛けることで、無料で給与前払いを受けることが出来る枠も手に入ることになります。法人が手数料を負担するといっても、「はぐくみ企業年金」で生じたコスト削減分を充当しているため、実質的には法人の負担もありません。

このような仕組みがあることで、職員は安心して掛金を掛けられる、という感じだと思います。
その結果、加入者の約3分の1の人が3万円以上という高額を掛けてくれています。