貯金できなかった社員が自発的に資産形成を始める。中古車業界の企業が選んだ「お金の福利厚生」

貯金できなかった社員が自発的に資産形成を始める。中古車業界の企業が選んだ「お金の福利厚生」

名古屋で中古車販売事業を展開しているワクワク株式会社は、個人・法人問わず、店舗または出張にて買い取りを行い、インターネット上で中古車を販売する事業を展開されています。お客様が中古車を購入する際に”安心”して購入できることを大切にされており、中古車の傷を隠さず公開し、整備を完了させてから販売するという誠実な対応が、お客様から評判を呼んでいます。創業8年目の同社は、従業員が”安心”して働けることも大切にされていることから、福利厚生の拡充の一環として、お金の福利厚生「はぐくみ企業年金」を導入いただきました。

今回は同社の金子社長と、「はぐくみ企業年金」加入者である社員を代表して木下様・森様からお話を伺いました。
(導入法人に取材した内容を編集して掲載しています)

業種
サービス業
利用規模
1~30名
地域別
中部
代表者写真
代表者 金子 英雄 様
ワクワク株式会社
https://carseven-toukai.com/company/
ワクワク株式会社は「中古車のわからないを無くす」をパーパスに掲げ、中古車を直接見なくてもインターネット上で安心して購入できることに挑戦する企業です。
課題
検討背景
・従業員の定着を重視しており、そのための福利厚生の拡充を検討していた
・従業員の将来にとってメリットがある制度だと判断した
解決策
導入の狙い
・人材定着への効果
・中小企業として、福利厚生による働く環境の整備・差別化
効果
生じた変化
・導入がきっかけで、資産形成について調べる機会が増え、従業員の金融知識が向上した
・「はぐくみ企業年金」について理解が深まった社員が自発的に社内で広めてくれ、加入率が上がった
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中古車業界の「不透明」な部分を透明に。目指すのは誠実な業界への変革

本日はよろしくお願いいたします。まずは御社の事業概要と、他社との違いについて教えていただけますでしょうか。

金子社長:創業8年目で、売上約20億円。従業員25名で中古車販売業を展開しています。個人・法人問わず車の買い取りを行い、インターネットを通じて販売を行っています。もともと私自身が中古車業界に不透明さを感じていたので、思いっきり透明化していきたいという想いから会社を始めました。例えば、中古車の傷を隠さず公開していること、また販売前に全ての車の整備を完了させることです。

不透明な部分をもう少し詳しく伺えますでしょうか?

金子社長:大きく2つありまして、1つ目は、中古車の傷には細かい傷も多いので、隠してしまうことも多いんですけど、当社は逆に「全部出しちゃう」んです。隠さずにお客様にすべて見えるようにして、お客様が車を買ってから驚くことがないようにしています。

2つ目は、業界の慣習で、仕入れた中古車が全て売れるかわからないので、整備は売れた後にすることがほとんどなんです。実際、整備前に売値が決まっている中古車だと、売値を基準に整備費を決めていくので売値によっては整備しきれない部分が発生することはよくあります。当社の場合は、販売前に全ての車の整備を済ませています。販売前にコストが多くかかるので、業界内では「無駄な金かけて」と馬鹿にされてます(笑)。

ただ、お客様が車を買うときに”安心”して買えるどうかは大事ですし、この取り組みが業界の不透明さの解消に繋がるので、コストがかかっても続けています。

誠実さが伝わる、丁寧なご対応ですね。その誠実さが、結果として売上の成長にもつながっているのでしょうか。

金子社長:ありがとうございます。そうなんです。お陰様で、当社の取り組みに賛同して車を買ってくれるお客様が増えて、売上が伸びています。元々、外からこの業界を見ていた時に気になっていたこの「不透明さ」が、お客様に誠実じゃないなと思ってました。確かに当社のやり方はコストはかかりますが、賛同するお客様に購入いただけることは本当に嬉しい限りです。

会社として従業員のために喜んでもらえる環境を整備していきたい

会社の成長に伴って、「はぐくみ企業年金」を導入された経緯を教えてください。

金子社長:うちはベンチャーで小規模な企業なので、福利厚生があるかどうかは中小企業として大きな差別化になると思っていました。そんな中で、何か社員に喜んでもらえるものがないかなと探しているところで「はぐくみ企業年金」に出会いました。

「はぐくみ企業年金」との出会いはどんなきっかけでしたか?

金子社長:仲のいい保険の営業マンからの紹介です。話を聞いてみて、私にとっても、従業員にとっても加入メリットがあるので、「やるべきじゃないか」と言われて、自分でもすぐに調べて、すぐに申し込みました。

導入する際、何か懸念されていたことはありましたか?

金子社長:導入すること自体に懸念はなかったですが、Z世代にはまだ実感のない将来のためのお金の話をどうすればいいかは悩みました。

社員に生まれた変化。金融リテラシーの向上で資産形成への意識が芽生えた

導入後の社内の変化について教えてください。

金子社長:最初は、社員の制度理解は不十分でした。社内連絡用のチャットを通じて、私から「はぐくみ企業年金」のマンガや資料を定期的に発信して社員が制度を理解できるきっかけをつくるようにしていました。

その取り組みもあってか、「はぐくみ企業年金」のメリットを理解する人が1人、2人と増えていき、理解した人たちがどんどん他の社員を巻き込んでくれたんです。「加入した方がいいよ」とか「加入しないと損だよ」とか、社員が自発的に広めてくれて加入率も上がりましたし、加入している社員から掛金を下げる人ややめたいという人も出てきていません。

加入した社員さんが広めてくれるのは心強いですし嬉しいですね。若手社員の皆さんのお金への意識も変わってきたのでしょうか?

金子社長:嬉しいですね。それに、「はぐくみ企業年金」の加入をきっかけに、NISAとか、ふるさと納税とか、自分たちで調べるようになって、金融リテラシーがどんどん上がってきているのかなと思いますね。

そこまで変化があったとは、弊社もとても嬉しいです。社員さん自身が自主的に行動しやすいように、何か工夫されていることはありますか?

金子社長:社員のエンゲージメントを毎月1回測定してます。1か月あれば人の気持ちの浮き沈みは大きく出るので、社員のケアのために現状の結果を測定しています。

日頃から、社員さんのことを考えた環境づくりをされているんですね。その安心感が自主的に動かれていることに繋がっているのだなと、温かい気持ちになります。

加入者様の声

はぐくみ企業年金を実際に活用されている若手社員のお二人にお話を伺いました。

森様(勤続4年目※2025年8月時点) 
木下様(勤続2年目※2025年8月時点)

はぐくみ企業年金の説明を最初に受けた時の印象と加入を決めた理由を教えてください。

森様:正直なところ、導入当時は自分事として話を聞けていませんでした。当時はお金の勉強を全くしていなかったので、「難しそうだな」という印象が強かったです。それから2年ほど経ち、昇給を機に税金について考えるようになり、加入を検討し始めました。個人的には将来のお金の不安もあったので、将来に向けて自分で資産形成ができる点に魅力を感じました。自分だけでは分からないところは上司に相談し、「やった方がいい」と勧められて加入しました。

木下様:私は、社長が社内チャットで全体連絡していたことがきっかけで「はぐくみ企業年金」を知りました。チャット連絡と一緒に送られてきた資料も読みましたが、森と同じように「難しい」という印象が強かったです。私自身、給料が入ると全部使ってしまうので、退職金・年金として自動的に積み立てることができる制度が、自分の性格に合っていて、将来のためにも貯金ができていいなと思い加入しました。

はぐくみ企業年金に加入して、何か変化はありましたか?

森様:給与明細をちゃんと確認して、何にお金を払っているのか把握するようになりました。もともと、将来の年金について不安があったので、老後や働けなくなったときのために自分で管理ができて貯められていることに安心感があります。他の資産形成についても調べていて、ChatGPTも活用して、「資産形成どうすればいい?」と色々聞いて比較しまして、今はNISAをやってみたいなと思っています。

木下様:少し変化がありました。積み立てた分は使えないので、給料を全て使っていたころと比べて無駄遣いが減りました。加入前は生活費が減ることへの不安がありましたが、実際に積み立てを始めると困ることはなく、「意外と大丈夫だ」と実感できたので、今後掛金を増やそうと考えています。漠然とお金を貯めておいた方がいいかなと思っていたので、「はぐくみ企業年金」を始めた後に、他の資産形成も調べました。実は、最近NISAの口座を開設したんですよ。

ありがとうございます。お2人とも加入をきっかけに、他の資産形成も始められたのですね。それでは最後に、金子社長より今後の展望について教えていただけますか?

金子社長:中小企業庁主催の、売上高100億円という高い目標を目指しそれに向けて挑戦を行う企業・経営者を応援するプロジェクトである、「100億宣言」にエントリーしており、年商100億円を目指しています。業界をクリーンにしていきたいという想いを貫いて、当社の取り組みに共感してくれる方との取引のみで達成していきたいです。

弊社のサービスが、社員さんの「お金の安心」や御社の目標実現に少しでもお役に立てたらうれしいです。本日はありがとうございました。