従業員がきちんと生活できることを第一に考え、福利厚生に力を入れた結果、はぐくみ企業年金にたどり着きました

従業員がきちんと生活できることを第一に考え、福利厚生に力を入れた結果、はぐくみ企業年金にたどり着きました

業種
教育・保育
利用規模
31~100名
地域別
九州・沖縄
株式会社PTR
http://ptrptr.com/
「頑張りたい人が思う存分頑張れる社会を創る!」をミッションに掲げ、頑張りたいひとり親の生活自立や、子育てと仕事の両立がしやすい環境を提供するために、住まい、仕事、保育をトータルにサポートする事業に取り組まれています。
課題
検討背景
・待遇を良くしようと努めるなか、給与をあげると社会保険料の負担も増え、可処分所得が思ったほど上がらないという課題があった
・従業員の老後の安心につながる制度を導入したいとずっと考えていた
・養老保険、企業型確定拠出年金(企業型DC)を調べるなかで「はぐくみ企業年金」たどりついた
解決策
導入の狙い
・従業員の可処分所得を上げる
・元本保証があり、また休職時・退職時に受け取ることができる制度を導入することで、従業員の将来の安心につなげる
効果
生じた変化
・従業員から「福利厚生がこれだけ充実しているなら、もっとアピールしたほうがいい」という声があがった残業禁止や休憩時間の確保といった働きやすい環境に加え、退職金積立制度があることも法人のアピールポイントになった
代表取締役 松尾好紘様
久芳さおり様

貴法人の社風や、どのような想いで働かれている方が多いか教えてください。

松尾社長:わたしはオーストラリア留学を経て帰国後、父が経営していたお弁当屋でしばらく働いていました。そこで、シングルマザーのパートさんが働いているのを見て、日本の仕組みがひとり親家庭にとって生きやすい環境ではないことを痛感しました。この経験から、シングルマザー支援を決意し、シェアハウスの運営を始めたのが「最初」でした。

全国からシングルマザーさんが移住を希望してくれたのですが、待機児童が多く、保育園に入れない状況が続いていました。シングルマザーが自立し、移住するためには「住まい」「保育」「仕事」の3つが揃わないと難しいのです。そこで保育園を作り、シングルマザーが安心して子どもを預けて仕事ができる環境を整えようと考えました。

こういった当法人の設立背景もあり、従業員もシングルマザーの方が多く在籍しています。頑張りたいひとり親が生き生きと頑張れる、仕事と育児の両立をしやすい環境を作っていこうという思いに共感してくれる人々が、一緒に働いてくれています。

これまで経営されてこられた中で、大切にされていることを教えてください。

松尾社長:当たり前のことのようですが、働いてもらうからには「うちの給料ではやっていけない」などということはないようにしてきました。コロナ禍の際には、出勤時間を半分にしましたが、給与は100%保証しました。まずは従業員がきちんと生活できることを第一に考え、福利厚生などもできるだけ充実させていきたいと考えています。

「はぐくみ企業年金」の導入背景を教えてください。


松尾社長:先ほどお話ししたように、時給や給与などの待遇をできるだけ良くしようと努めているのですが、給料を上げると同時に社会保険料の負担も増え、可処分所得が思ったほど上がらない、会社がお給料を上げても、従業員としては「上がった感じがしない」という課題がありました。

もうひとつの課題は退職金制度です。起業当初は準備できなかったのですが、とにかく落ち着いたら従業員のためになる、老後の安心につながる制度を導入したいとずっと考えていました。

退職金制度についてはいろいろと調べ、養老保険を活用する方法も考えましたが、調査を進めるうちに企業型確定拠出年金という制度があることを知りました。さらに調べていく中で確定給付企業年金である「はぐくみ企業年金」にたどり着いたのです。はぐくみ企業年金は、従業員ひとりひとりが拠出するか選択できる点も良いなと思い、前向きに検討しようと思いました。

「はぐくみ企業年金」導入の決め手、期待した効果を教えてください。


松尾社長:さまざまな退職金制度を調べましたが、「はぐくみ企業年金」は老後に年金として受け取れるほか、育休や休職時にも必要に応じて積立金を引き出せる点が他の制度とは異なる大きなメリットです。保育園は女性スタッフの割合が高く、ライフスタイルの変化で休職することも少なくありません。「はぐくみ企業年金」は、そうした時にお金が必要であれば引き出せる、60歳前でも退職時に積立てたお金をもらえる点も導入に至った決め手ですね。

導入にあたってはメリットだけを注目するのではなく、「会社が倒産したらどうなるのか」といった不安点についても質問しました。加入者には元本保証があり、万が一ベター・プレイスが倒産しても積立金は保証されると聞いて安心しました。

導入時期に、一番大変だった事を教えてください。

久芳様:年金やそれに関わる手続きなどに詳しくないものですから、説明を受けても「これで正しく処理できたのか」もわからなくて大変でした。何より皆さんが一生懸命に働いて得たお給料を預かって手続きをするので間違ったらいけないという思いがあって、最初はとにかく心配でした。わからないことはその都度聞いて、なんとか期日に間に合うように準備できた感じです。担当者の方に何度も電話をかけましたが、そのたびに丁寧に対応していただきました。 

制度の社内周知において工夫されていらっしゃることがあれば教えてください。

久芳様:全体のLINEで説明会の通知をして、日程調整を行いました。説明会でいきなり内容を聞いてもわかりづらいと思ったので、資料を印刷して事前に配布もしました。

ただ、説明会後もさまざまな質問がありました。ですので、聞かれたことをベター・プレイスの担当者にたずね、質問の回答を記録しておくようにしました。従業員の皆さんそれぞれ個々の事情が違いますが、聞きたい内容は一緒なものが多いため、従業員向けのQ&Aを作成し、配る工夫をしました。

実際に「はぐくみ企業年金」を導入後、効果を感じることはありますか。


松尾社長:導入したばかりなので、効果については今後に期待しています。しかし、何より退職金(企業年金)の制度を整えられてよかったと思っています。

ある保育士さんが「福利厚生がこれだけ充実しているなら、もっとアピールしたほうがいいですよ」と話してくれました。その際、「退職金積立制度がある保育園は少ない」とも言われました。たとえば、残業禁止や休憩時間の確保といった働きやすい環境に加え、将来のための「安心」を積み立てられる退職金積立制度があることも大きなアピールポイントになるんだなと改めて感じました。

従業員の皆様の評価はいかがですか。


久芳様:今の時点ではまだ始めたばかりですから、従業員も「退職金積立」の実感はあまりわいていないようです。お給料から自動で積立されるので「手取りが減って厳しい」という声もないわけではありません。

一方で、きちんと積立貯蓄ができるようになったことに価値を感じている方も多いですね。また、こういった制度を社長が考えてくれているのはありがたいと思っています。大企業みたいな福利厚生ではありませんが、従業員のことを考え、働きやすい環境を作ってくれる社長の気持ち、配慮に感謝しています。

今後取り組みたいことや、貴法人としての展望を教えてください。

松尾社長:シングルマザー支援について「住まい・保育・仕事」が自立の柱とお話しましたが、今後は仕事、つまり雇用を作り出していきたいと思っています。たとえば、保育園の横の空き地を購入し、コインランドリーと洗濯代行の事業をスタートさせれば、保護者さんも洗濯をだして園にお迎えにきた時に受け取れるので便利です。そして、そこで働く人を募集することで、収入を得られる人が増えます。

事業を広げるというよりも、雇用の創出に力を注ぎたい思いが強いです。

まとめ

株式会社PTR様の「子育てと仕事の両立をしやすい環境を整えると、人が増え、企業も個人も元気になり地域は潤います。地元の人も安心して子どもを産み育てられ、さらに人口が増えるという好循環にしたいのです」という事業ビジョンに共感する方も多いことでしょう。お話を伺い、シングルマザー支援から始まり、保育と雇用の課題解決に取り組む松尾社長の大きな意思が感じられました。そんな松尾社長が選ばれた「はぐくみ企業年金」であることを、ぜひ皆様にお伝えしたく導入事例としてご紹介いたしました。

加入者様の声

まず、もともと退職金がない企業だったので、退職金積立制度に加入できると聞いて、とても嬉しかったです。老後2000万問題をニュースで知り、自分で貯蓄しようと思っていました。

はぐくみ企業年金は、税金や社会保険料の低減効果も期待できる*2ことや、積み立てた掛金は元本保証されると伺い安心したことが加入の決め手になりました。

また、はぐONE*1でシミュレーションをして、どのプランにするのかを決めたのですが、このシミュレーションはとてもわかりやすくてよかったです。

今後は資産形成についても学び、老後資金についてももう少し増やせるようプランを立てていきたいです。

*1ベター・プレイスが提供する掛金シミュレーションや掛金申請の一括管理システム

*2「選択制(既存の給与の一部を前払い退職金に変更し、従業員ひとり一人がその前払い退職金の受取り方を選択できる制度)」による効果です。