MATERIALITY
マテリアリティへの取り組み
当社の事業を通じた「社会課題解決やステークホルダーへのインパクト」と「持続的な成長のために考慮すべきリスクマネジメント」の両方の観点から、マテリアリティ(重要課題)を選定し、2025年10月の取締役会で決議いたしました。
これらの課題解決に取り組むことで、持続可能な社会の実現へ貢献してまいります。
マテリアリティの特定
「マテリアリティの特定プロセス」に沿って重要課題を抽出し、さらに「マテリアリティマップ」に落とし込んで、10項目を最重要課題と位置づけました。
マテリアリティ特定プロセス
社内のパーパス・ミッション・ビジョン、他社事例、国際的に定められたガイドラインなどを参考として、当社事業に関わる課題を抽出しました。
「社会課題解決やステークホルダーへのインパクト」と、「持続的な成長のために考慮すべきリスクマネジメント」で重要性評価、マッピングを行いました。
客観性を担保するため、ステークホルダーアンケートおよび有識者へのヒヤリングを行い、意見を踏まえて、課題やマッピングを調整しました。
当社の役員会議と取締役会において議論を重ね、決議しました。
マテリアリティマップ

当社のマテリアリティ
最重要課題と位置付けた10項目を元に、当社のマテリアリティとして以下のように明文化しました。
「はぐくみ企業年金サービス」で市井の人々の資産形成に貢献
企業年金の恩恵を受けていない人たちへ「はぐくみ企業年金サービス」をお届け。資産形成による「お金の安心」をもって生きられる社会を実現します。
「はぐくみ企業年金サービス」で中小企業の経営安定化を支援
人手不足時代の人材定着ソリューションとして「はぐくみ企業年金サービス」を普及拡大し、「安心して長く働ける環境」創出を支援します。
デジタルトランスフォーメーション(DX)を活用した新しい顧客価値の創造
ITの力で、誰もが資産形成手段に簡単にアクセスでき、最適なサービスを利用できる仕組みを創出します。
誰もが尊厳を持って生きられる社会を実現するサービスの継続的創造
支援を必要とする人たちへ、真に貢献するサービスを事業として継続的に開発します。
事業推進とコンプライアンスの両立・堅確な情報セキュリティ体制の構築
社会からの信頼に応えて真摯・誠実な事業運営を行い、情報セキュリティ体制を築き、社会共通資本として十分なインフラを構築運用します。これらをスピーディーな事業推進と両立させます。
全員経営と人的資本経営の実現・ガバナンス体制の強化
参加型資本主義・人的資本経営を重要課題と位置づけ、従業員全員が主体的に事業推進する組織を実現します。従業員重視とステークホルダーの利益の高度な両立を図るため、ガバナンス体制を強化します。
具体的な取り組みと影響
| マテリアリティ | 取り組み | 影響 |
|---|---|---|
「はぐくみ企業年金サービス」で市井の人々の資産形成に貢献が入る | ・説明会資料改善や、システム「はぐONE」アプリ利用促進・UI改善による、加入率向上 ・金融教育コンテンツ提供等でのサービス付加価値強化 | 当社が提供する「はぐくみ企業年金サービス」は、少子高齢化が進む日本において、市井の人々が安心して老後を迎えられるよう、自助努力による資産形成を支援します。 従来の年金制度ではカバーしきれない部分を補完することで、個人の経済的安定に貢献し、ひいては社会全体の持続可能性に寄与します。 「はぐくみ企業年金サービス」では導入法人の従業員様のニーズに寄り添った説明とシステム提供により高い加入率を実現し、加入者数の拡大を通じて当社の持続的な収益成長の基盤を強化します。 |
| 「はぐくみ企業年金サービス」で中小企業の経営安定化を支援 | ・中小企業向けマーケティング、代理店拡大およびインサイドセールス体制強化、セールスDXによる普及拡大 ・導入効果を最大化するためのコンサルテーション提供 ・VIVR・インタラクティブ動画提供、セミナー実施等の顧客法人サポート充実による顧客満足度向上 | 「はぐくみ企業年金サービス」は、人手不足に悩む多くの中小企業が、優秀な人材の確保と定着を促進するためのツールとなります。従業員のエンゲージメント向上を通じて企業の生産性を高め、経営の安定化を支援することは、日本経済を支える中小企業の持続的な成長に貢献します。 経営安定化支援は、当社が中小企業市場において確固たる地位を築き、新たな顧客法人を獲得することに繋がり、事業拡大に寄与します。 |
| デジタルトランスフォーメーション(DX)を活用した新しい顧客価値の創造 | ・はぐくみ企業年金サービスをより快適に利用するための「はぐONE」アプリ顧客体験向上および法人管理者向け業務効率化機能向上 ・他社サービスとのシステム連携開発 | 当社はDXを積極的に推進し、法人従業員向けに金融教育機能や、より最適な掛金設定へ導く高度なシミュレーション機能の提供、また、法人担当者向けのサポートツール提供など、新しい技術を導入・開発すること で、既存の枠を超えたサービスを提供していきます。 これにより、顧客満足度とロイヤリティの向上、新たな市場機会の開拓を促進し、当社の競争優位性を確立することで持続的な成長を牽引します。 |
| 誰もが尊厳を持って生きられる社会を実現するサービスの継続的創造 | ・アセットマネジメント事業ローンチ準備。アフォーダブルハウジングファンドによるひとり親家庭の支援、マイクロファイナンス事業者への出資を検討 | 当社は、これまでに培ったノウハウとネットワークを活かし、ひとり親家庭の貧困問題、海外における小口金融サービスへのアクセス不足など、複雑な社会課題に対するソリューションを提供することで、「誰もが尊厳を持って生きられる社会」実現を目指します。 この取り組みは、社会の変化に対応した当社の事業領域の拡張であり、これまでの事業基盤との相乗効果を通じて新たな機会を創出し、安定的な収益基盤の確立につながります。事業構造をより強靭にし、中長期的な企業価値の向上を可能にします。 |
| 事業推進とコンプライアンスの両立・堅確な情報セキュリティ体制の構築 | ・営業資料等の全件チェック、当社勧誘方針の教育浸透による顧客保護強化 ・リスク・コンプライアンス委員会による課題特定と進捗状況のモニタリング ・各種認証(Pマーク・ISMS認証(ISO/IEC 27001:2022)・ISMSクラウドセキュリティ認証(ISO/IEC 27017:2015))に基づき構築した情報セキュリティ体制の継続的な運用及び改善 | 当社は、コンプライアンス遵守・顧客保護の徹底とスピーディーな事業推進と両立させることで、企業としての信頼性を確立し、事業活動におけるリスクを最小限に抑えます。また、サイバー攻撃の脅威が増大する現代において、確かな情報セキュリティ技術と運用体制を構築することは、お客様からの信頼を維持し、安心してサービスを利用いただくための絶対条件です。 これらの取り組みは、企業レピュテーションの向上、事業継続性の確保、そして長期的な企業価値の維持・向上に直結します。 |
| 全員経営と人的資本経営の実現・ガバナンス体制の強化 | ・全員経営・人的資本経営については「人的資本に関する考え方及び取組」参照 ・取締役会事務局機能強化による実効性向上 ・ガバナンス強化のための指名委員会設置準備 | 当社は、従業員一人ひとりが経営に参画し、その能力を最大限に発揮できる環境を整備しています。これは、多様な人材の成長とエンゲージメントを促進し、組織全体の生産性向上とイノベーション創出の源泉となります。 さらに、透明性の高いガバナンス体制を強化することで、適切な従業員への利益還元水準と、公正かつ効率的な経営を実現し、株主をはじめとするあらゆるステークホルダーからの信頼を確固たるものとします。 これらの取り組みは、企業の持続的な成長を支える強固な組織基盤を築き、競争優位性を確立するために不可欠です。 |