ベター・プレイス、新経営体制のお知らせ：社外取締役および社外監査役就任

「福祉はぐくみ企業年金基金」（以下、「はぐくみ企業年金」）を中心に、企業年金・退職金制度の導入・設計をサポートする株式会社ベター・プレイス（本社：東京都新宿区、代表取締役社長：森本新士、https://bpcom.jp/ 、以下、ベター・プレイス）は、2025年9月10日付で杉江陸氏が社外取締役に、賜保宏氏が社外監査役に、また2025年12月19日付で西本浩二氏、菊入みゆき氏が社外取締役に就任したことをお知らせいたします。

ベター・プレイスは、「ビジネスを通じて、子育て世代と子どもたちが希望を持てる社会をつくる。」という企業理念のもと、中小企業の深刻な人手不足や働く世代の資産形成という社会課題に対し、「お金の福利厚生」である「はぐくみ企業年金」の普及を通じて取り組んでまいりました。
中小企業を中心に導入が広がり、現在「はぐくみ企業年金」の加入者数は11万人、導入法人数は5,000社を突破いたしました。

このように事業が急拡大し、社会インフラとしての役割が高まる中、より多くの人々に「お金の安心」を届け続けるためには、経営の透明性を高め、強固なガバナンス体制を構築することが不可欠です。また、変化の激しい金融・DX業界において、さらなるイノベーションを創出していく必要もあります。今回、金融、DX、組織開発、法務の各分野において高度な専門性と実績を有する4名の方に社外取締役および社外監査役として新たに参画いただきました。多角的な視点を取り入れた新経営体制のもと、事業成長を加速させ、「誰もがお金の心配なく、自分らしく働ける社会」の実現に向けて引き続き邁進してまいります。

社外役員の選任

＜2025年9月10日付就任＞
社外取締役　杉江陸
（Medical Consulting Seal株式会社代表取締役共同社長／コクヨ株式会社社外取締役／元株式会社Paidy 代表取締役社長兼CEO）
社外監査役　賜保宏
（弁護士／シンバイオ製薬株式会社社外取締役（監査等委員））

＜2025年12月19日付就任＞
社外取締役　西本浩二
（元当社社外監査役／株式会社ContentAge 社外取締役／元株式会社三菱UFJフィナンシャル・グループ常務執行役員）
社外取締役　菊入みゆき
（株式会社JTBコミュニケーションデザインワーク・モチベーション研究所長／明星大学経済学部特任教授／日新火災海上保険株式会社社外取締役）

新経営体制

代表取締役社長　森本新士
代表取締役COO　古市成樹
取締役CFO　野崎始
社外取締役　美馬傑（東京大学協創プラットフォーム開発株式会社パートナー）
社外取締役　立山貴史（社会福祉法人森友会理事長／学校法人立山学園理事長）
社外取締役　杉江陸（新任）
社外取締役　西本浩二（新任）
社外取締役　菊入みゆき（新任）
社外監査役（常勤）　石橋泰
社外監査役　安本隆晴（株式会社FRONTEO 社外監査役／ファーストアカウンティング株式会社社外監査役）
社外監査役　賜保宏（新任）

新社外取締役および新社外監査役の略歴・コメント

社外取締役　杉江陸氏

＜略歴＞
1994年に富士銀行（現みずほ銀行）入行。その後アクセンチュアを経て、2006年にGEコンシューマー・ファイナンスへ入社。同社が新生銀行グループ傘下となり新生フィナンシャルへ社名変更後、2012年に同社代表取締役社長兼CEOに就任。2016年からは新生銀行執行役員（のち常務執行役員）、株式会社アプラス取締役も兼任。2017年11月株式会社Paidy代表取締役社長兼CEOに就任、2021年10月にペイパルが3000億円で同社を買収後2021年11月よりペイパル本社VPも兼任。現在は、Medical Consulting Seal株式会社代表取締役、コクヨ株式会社社外取締役の他、金融分野における豊富な経験、DX・M&A分野の知見を活かして、ベンチャー企業育成にも尽力している。2025年9月当社社外取締役就任。コロンビア大学MBA並びに金融工学修士。

＜コメント＞
人口減少と経済の成熟が進むなかで、社会保障制度のひずみを、一人ひとりが自ら乗り越えられる仕組みをつくろうとしているベター・プレイスの姿勢に、強く共感しています。
私自身、これまでは事業を爆速で成長させることに重心を置いた経営をしてきましたが、ふと振り返ると、その原動力には「子育てを担う若い世代や、これから社会に出ていく子どもたちが、希望を持ち安心して暮らせる未来をつくりたい」という思いがずっとありました。
ベター・プレイスのサービスには、そうした希望と安心を社会に丁寧に広げていく力があると感じています。
社外取締役としては、成長の方向性を見守りつつ、現場で働く皆さんやサービスを利用される方々にとって、より良い環境づくりにつながるよう、誠実に関わっていきたいと考えています。

社外取締役　西本浩二氏

＜略歴＞
1982年に三菱銀行（現三菱UFJ銀行）入社。2022年3月まで三菱UFJフィナンシャル・グループ傘下の各社にて主として証券業務に従事。40年間で合併・統合を5回経験。証券会社における対UFJ合併事務局長として、システム統合を含む大規模合併プロジェクト管理を完遂。同グループ証券会社CFO兼モルガン・スタンレーとの交渉・協働責任者として、当時懐疑的に受け止められていたメガバンクとグローバル投資銀行との合弁証券会社を成功に導いた。
持株会社である三菱UFJフィナンシャル・グループ常務執行役員（財務・経営戦略・経営管理の副担当）、経営会議メンバーとして持株会社経営に関与。
三菱UFJ国際投信株式会社（現三菱UFJアセットマネジメント株式会社）の副社長として、ESG投資の高度化、つみたてNISAの普及に貢献。
2022年にMUFGを退任後は、スタートアップ企業の社外取締役・社外監査役、コーポレートベンチャーキャピタル(CVC)のアドバイザーを経験。志高く、新しいアイデアを実現して世の中に貢献していくスタートアップ企業の姿に深く共感し、会社の発展段階に応じたアドバイス等を通じて支援している。2025年10月から株式会社ContentAge社外取締役。
2023年から当社社外監査役を経て、2025年12月当社社外取締役に就任。

＜コメント＞
当社は、富裕層や高所得者ではない一般の人々に対して企業年金を提供するという、社会的意義の大きな会社です。現状では企業年金は大企業の社員が中心になっていますが、メリットの大きい制度なので、もっと一般の方々にも広まるといいなと思っています。
これまで当社に監査役という形でコーポレートガバナンス強化に貢献して参りましたが、今後は取締役として戦略への議論参画を含めて、更に当社の発展、ミッション・ビジョンの実現に貢献していきます。

社外取締役　菊入みゆき氏

＜略歴＞
1993年に株式会社JTBモチベーションズ（現株式会社JTBコミュニケーションデザイン）に入社。以来、30年以上にわたりワーク・モチベーション（仕事意欲）の調査・研究およびコンサルティングの第一人者として活動し、現在は同社ワーク・モチベーション研究所長を務める。
学術面では、筑波大学大学院にて博士（生涯発達科学）を取得。明星大学経済学部特任教授として教鞭をとるほか、産業・組織心理学会理事も務めるなど、理論と実践の両面から組織・人事分野に精通する。2021年からは日新火災海上保険株式会社の社外取締役も兼任。
モチベーション研究および組織コンサルティングにおける高い専門性と豊富な実績を持つ。
2025年12月当社社外取締役に就任。
「事例に学ぶモチベーション・マネジメント」（経団連出版）、「やる気が出なくて仕事が嫌になったとき読む本」（東洋経済新報社）、「できる人の口ぐせ」（KADOKAWA）ほか多数の著書がある。

＜コメント＞
『社会を支える人々が「お金の心配なく」「自分らしく働ける」社会を目指す』というビジョンに強く共感しました。モチベーションという視点で見ると「お金の心配なく」は安心感や働きやすさであり、「自分らしく働ける」は働きがいであると言えます。個人の働きやすさや働きがいが組織や社会の維持・発展につながり、そして個人と組織や社会が互いに良い影響を与え合えるよう、ベター・プレイスに関わる皆さまと力をあわせたいと思います。

社外監査役　賜保宏氏

＜略歴＞
2000年に日本興業銀行（現みずほ銀行）入行。2002年にみずほコーポレート銀行（現みずほ銀行）へ転籍した後、2006年京都大学大学院法学研究科法曹養成専攻を修了。2007年より弁護士として柳田野村法律事務所（現柳田国際法律事務所）に入所、2009年に野村綜合法律事務所に入所。2016年に米国ミシガン大学ロースクール修了。2019年より野村綜合法律事務所パートナーに就任。2021年からはシンバイオ製薬社外監査役、2022年同社社外取締役（監査等委員）に就任。
数多くの企業を高い専門的見識から支えてきた弁護士としての実績に加え、コーポレートガバナンス・危機管理等に関する豊富な知識と経験を持つ。2025年9月当社社外監査役就任。

＜コメント＞
このたび、ベター・プレイスの一員として参画する機会をいただき、大変光栄に思います。弁護士としてコーポレートガバナンスや内部統制に関わる中で、健全な企業経営には明確なミッション・ビジョンの浸透が不可欠であることを実感してきました。「やさしい人がやさしいままでいられる世界へ」というビジョンの実現に少しでも貢献できるよう、社外監査役としてコンプライアンス、コーポレートガバナンスの強化等に取り組むとともに、加入者の皆さまに「はぐくみ企業年金」を安心してご利用いただける環境づくりに真摯に努めてまいります。

「はぐくみ企業年金」について

現在我が国は、人口減少と超高齢化による「就労人口の減少」が進み、慢性的な人手不足の現状があります。また、若年労働者が企業を退職する理由は経済的な理由が最多*¹であり、働く世代の老後の不安の第一位は「お金」*²となっています。

勤務する企業規模や居住する地域によって生じている経済格差、これは将来の資産形成、老後資金にも大きく影響しています。私たちは、主に中小企業とそこで働く方を支えるため、企業にも従業員にもメリットがある企業年金制度「はぐくみ企業年金」の導入を推進しています。

「はぐくみ企業年金」は厚生年金被保険者であれば、従業員（非正規雇用含む）でも役員でも加入可能な確定給付企業年金（DB）で、事業主側はコストを抑えながら企業年金・退職金制度を構築することができます。企業年金・退職金制度の充実が従業員満足度向上・離職率低下につながったというお声もいただいており、特に人手不足が深刻化している中小企業や福祉業界において、従業員に安心して働いてもらうための「お金の福利厚生」としてご好評いただいています。

従業員側のメリットには、難しい投資の知識が不要で、元本が保証*³されていることがあげられます。また、原則60歳以上にならないと受け取りができない企業型DC（企業型確定拠出年金）やiDeCo（個人型確定拠出年金）に比べて、高齢期の資産形成を目的とした積み立てが基本となる点は同じですが、年金として受け取るのではなく退職時や休職時、育児・介護休業時にも受け取る選択が可能なため、育児や介護を将来に控える従業員から厚い支持を集めています。

現在、導入法人の約95%が従業員300名以下の中小規模法人*⁴で、約3分の1の法人が福祉・医療・教育関連*⁵となっています。
*³運用実績により不足が生じた場合は、事業主が不足分を補てんします。

サービス紹介サイトURL：https://bpcom.jp/hagukumikikin/

（出所）
*¹厚生労働省　令和5年若年者雇用実態調査の概況
https://www.mhlw.go.jp/toukei/list/dl/4-21c-jyakunenkoyou-r05_gaikyou.pdf
*²金融庁　金融審議会市場ワーキング・グループ報告書「高齢社会における資産形成・管理」2019年6月
https://www.fsa.go.jp/singi/singi_kinyu/tosin/20190603.html
*⁴当社システム上に記録のある2018年4月～2025年9月導入法人（脱退除く）における契約時の被保険者数から算出
*⁵当社システム上に記録のある2018年4月～2025年9月導入法人（脱退除く）における業種から算出

※事業所・加入者数：2025年11月末時点
※平均本人掛金：2024年9月末時点
※平均加入率算出根拠
　導入事業所ごとの導入月の加入率を単純平均したものです。
　期間：直近1年（2024年10月～2025年9月）の導入事業所（2,001法人、2,044事業所）
　加入率：実加入者数／厚生年金被保険者数（制度上、基金に加入できない者は除く）
　法人規模別平均加入率：契約時の厚生年金被保険者数30名以下 77.2%、31～300名 66.6%、301名以上 50.5%