はぐくみ基金導入法人レポート

2018.12.04

説明会での説明がしっかりされていたことが、加入率アップにつながったと思います

社会福祉法人 種の会 みやざき保育園
佐藤智子先生(園長)、伊藤裕子先生(保育士)、糸美紀先生(保育士/はぐくみ基金事務ご担当)
https://tanenokai.ed.jp/miyazaki/

社会福祉法人種の会様は、2018年7月、はぐくみ基金を導入されました。
お話を伺ったみやざき保育園では、導入から3ヶ月ほど経過した時期で、まだあまり実感がない、とおっしゃっていましたが、いろいろとお話を聞かせてくださいました。

そのようななか、今回は佐藤智子先生(園長)、伊藤裕子先生(保育士)、糸美紀先生(保育士/はぐくみ基金事務ご担当)の3名にお話をお伺いしました。

右から佐藤園長、佐藤先生(中)、糸先生(左)

――こちらの園は、はぐくみ基金への加入率が高く、多くの職員の方が積み立てを始められました。その要因はどのようなことだと思われますか?

佐藤園長
説明に来てくださったとき、職員からたくさん質問が出たんですね。説明を聞いただけだといいところだけが見えてしまいますが、注意すべき点も含めてここはどうなの?とか、この点はどうなんだろう、とちゃんと質問できていました。質問が出る、ということは、みんな自分なりに知りたいことや関心があったということですよね。そして、それにその場で答えていただいたのはすごくよかったです。

とくに、銀行で預金したり積み立てたりするよりこちらの方が利息が高い、ということが分かって、20代の職員も、はぐくみ基金に入ろうと決めたのでしょうね。

それから、社会保険料が安くなることを一人ひとりに示していただいたので、他で貯金するよりこちらの方がお得かな、と思ったのでしょう。今まで入っていた横浜市の共済の代わりになるものに積み立てていこう、という本部の意向もあったので、加入率が上がったんじゃないかと思います。

――佐藤園長からご覧になって、職員の皆さまの反応、受け止め方はいかがですか?

佐藤園長
この園は、職員の年代が20代から60代まで幅が広く、各年齢層まんべんなく働いていて、世代間の垣根なくいろいろな話をするのですが、年齢層が上の人たちが加入したので、全体としての加入率が高かったと思います。20代の職員にとっては、今から老後の積み立てと言われてもピンと来ないですよね。年上の職員の加入が若い保育士たちの動機づけにはなったんじゃないでしょうか。

――伊藤先生は、ご加入を決められた動機はどのようなことでしたか?

伊藤先生
私の場合は、子どもにお金がかかるという時期はもう過ぎたので、これからのことを考えて、という理由です。将来のお金を貯めたい、と思っていたときに、ちょうどこのお話を聞いて、銀行に預けるよりはずっと有利なので始めることにしました。

――職員の方と将来のお金の話、たとえば、こういうときはこのくらい必要になりますよ、といった話をすることはありますか?

佐藤園長
ちょうどさっきまでそういう話をしてたところです。少し前に赤ちゃんが生まれた育休中の職員がいて、今はお金がそれほどかからないって言うんですね。でも、大きくなるにつれて保育園や習い事一つとっても、お金がすごくかかるから、今かからないから大丈夫と思っていたら大変よ、と言ったんです。面談で若い職員と話をするときなど「今お金に困っていない」なんて言う人もいるから「子供がいればものすごくお金がかかるのよ~」と声掛けするんです。自分がコツコツ積み立てしてこなかったから、その反省もあって(笑)。

伊藤先生
いざ、お金を貯めようと思った時に、どこでどうやって増やしたらいいか分からないことが多いですよね。確実に貯められる、と分かれば、若い職員も手堅く積み立てると思います。

――実際に加入してみて、お気づきになったことや改善してほしい点はありますか?

糸先生
実は、あまり社会保険料が下がらなかったという職員がいました。ちょうどその時期に監査が入って、時間外手当がたくさん付いてしまったり、年度初めで残業代が増えたりした人がけっこういたんですね。それで、思ったように社会保険料が下がらなかったことがちょっと残念だった点です。

佐藤園長
シミュレーションの結果が本当にそうなるのか、どのくらい社会保険料が減ったか、確かめられるといいですね。社会保険料が減ると思って積み立て額を決めたのに、昇給したり残業が付いたりすると、実際どのくらい減ったのか実感が伴わない場合もありますので。

――社会保険料が実際どのくらい下がるのかを、パソコン、あるいはスマホで自分で試算できれば、皆さんやってみたいと思われるでしょうか?

佐藤園長
それはいいと思いますね。若い人たちはそういうのは得意ですし、社会保険料の節減効果が自分で確かめられるなら、みんなパパッとやってみると思います。

――実務面での煩雑さや、作業が増えた事はありましたか?

糸先生
はい、仕事が増えたのは確かです。本部一括なので、本部とのやり取りが増えましたね。今までのところ、加入後に産休や育休に入った人とか、結婚して姓が変わった人などはいないのですが、そうした手続きがこれから出てくると、ちょっと大変になるかな、と思います。何か書類を出し忘れたり、報告がもれたりするのを防ぐためには、本部一括で処理を進めていくのがいいでしょうね。

――一度加入すると、休職や退職のときを除いては、ずっと積み立てを続けていただくことになるのですが、継続することについて何かご意見やご希望はありますか?

佐藤園長
今現在どのくらい貯まっているのか、利息はどのくらい付いているか、お知らせがほしいですね。

――12月末時点での積み立て額を、翌年1月もしくは2月にはぐくみ基金からお知らせします。利息については、3年に1度、分配金をお支払いします。2018年4月から3年間の平均で利率が決まるので、そのタイミングで確定した利息をお知らせすることになります

佐藤園長
保育士は女性が多く、結婚や出産などで退職したり、ご主人の転勤について行ってやめざるを得ないことも多くありますよね。そういう場合、はぐくみをやめてしまうと利息はどうなるのでしょうか?

――残念ながら、3年ごとの利息の付くタイミングより前にやめてしまうと、分配金は受け取ることができないのです

佐藤園長
それはちょっともったいないですね。若い職員にとってその辺は心配なところだと思います。特に女性はずっと定年まで一つの保育園で働くことはあまりないと思うので、積み立てたお金を別の形でもいいから続けられたいいですね。たとえば、ここを退職して、別法人の保育園に勤め始めた場合に、何らかの受け皿が用意されていたらいいなと思います。

――新しく勤務する保育園がはぐくみ基金を導入していれば、再開できます。退職後も積み立てを継続したい場合は、個人型の確定拠出年金のイデコに移換することも可能です。実際にイデコへの移換を申し込んできた方がいます

伊藤先生
積み立てたお金に対して、過去の実績では利息が2%だった、と聞いているのですが、それが大きく変動するとか、大幅に下がるというようなこともあるのでしょうか。

――世の中の経済状況によって、たとえばリーマンショックのようなことがあると影響が及ばないとはいえないのですが、はぐくみ基金の場合、元本保証部分があって、すべてを株式などで積極運用しているわけではありません。影響度はそれほど大きくないと考えていいかと思います。加入者の方にとっては、会社がつみたて額を全額保証するという形をとっていますのでご安心ください。会社は、万が一、運用損が続くような場合は補填していただく可能性もあります

佐藤園長
どの保育園でもはぐくみ基金のことを知っていて、「私も入っている」というくらいに普及が進んでいたら、安心感があって加入を促す材料になるんじゃないかしら。

 

おっしゃるとおりですね。今日はお忙しい中、とてもいいご意見やご指摘をいただきありがとうございました。「はぐくみ基金に入って良かった」と皆さまに感じていただけるよう、今のお話を参考に努めてまいりたいと思います。